春休みの試合期も終了し、また、新学年になったことにより、慌しく流れた時間も普段の日常に戻りつつある今日この頃。ジュニア諸君はいかが過ごしていますでしょうか?
試合での戦績だけ見れば徐々にではありますが選手たちにも結果が出てきたように感じます。その中で、唯一、目の前のチャンスをものにした
菅原愛理が東海中学生大会に単複出場(おめでとう!!)という結果も出ました。
しかし、残念ながら自分の実力を出し切れなかった選手がいることも事実です。
勝負の世界ですから、相手も自分も勝つ為の最善の努力をして戦い続けます。しかし、明と暗は必ずどちらかに訪れます。
よくプロの試合でのコメントで、
『私もベストを尽くしたが、彼の方が自分より上回っただけのこと。』
という聞き慣れたフレーズがあります。社交辞令的な言い回しでもありますが、1つ言えるのが悔しさを押し殺して、自分はベストを尽くした次やる時は、必ず勝つ。という強い意志が隠れていると感じます。
どれだけのジュニアが、敗者の弁でこの言葉は言えるでしょうか?
ケース1
『足が動かなかった。』
『フォアが・・バックが・・・入らなかった。』
『ダブルフォルトが多かった。』
この言葉は、これからの選手。技術的・精神的に甘い選手です。まだまだです。
ケース2
『3−1でリードしていたのに負けた。』
『2−0でリードしていたのに・・』
リードしていたのにと、勝ってもいないのに序盤で安心してしまい、相手の変化に対応出来なかった選手。まだ勝っていません。これからです。
ケース3
『4−1の勝負所で守りに入ってしまった。』
『4−1から勝負を焦ってミスが多すぎた。』
勝負所で気持ちが不安定になってしまった選手。詰めが甘い選手。以前にも書きましたが、一番大事な場面です。どちらに転ぶか分かりません。ここで安心した選手は痛い目をみます。
ケース4
コーチ『ターニングポイントはどこだった?』
生徒 『ターニングポイントってなに!?』
ターニングポイントとは、勝負の分かれ目です。このポイントを取れば、勝利にグッと近づく、これを取られると不利になる重要なポイントです。もちろん、ゲームポイントでも多いにありますが、ゲーム中の15-30、15-0などの通常ポイントでも多いにあります。そのポイント時の、取られ方が後々気になったり、ダウンザラインに決められたことが、影響してまた来るのではないのか、次はどっちだ!?など布石を打たれることにもなります。このポイントは、終わって気付くことより、ゲーム中に気付き対応することが重要です。
これらのポイントのやり取りを、試合後のコメントで聞くと、仕掛けた方、仕掛けられた側でも、その選手に私は、
『やるな』
って感じてしまいます。
なかなかプロの試合みたいに広報を通じて、ベストを尽くしたとは、ジュニアでは言いがたいですが、(もちろんジュニアも全力で戦っています。)ジュニアでは、試合の分岐点(ターニングポイント)を見極めれる選手になってほしいと常々考えています。
竜美丘の選手はまだ、ケース1やケース2の敗者の弁が多いです。もっと、もっと試合の奥深さ、駆け引きを楽しんでほしいものです。
そして、目の前にあるチャンスを掴む為に、勝負所でやるべくことをやって戦ってほしいと思います。
最後に私の好きなフレーズでこんな言葉があります。
本田技研創業者 本田宗一郎氏の言葉です。
【チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。】
by Saito
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