こんにちは、今日は熱中症について書きたいと思います。
熱中症とは、暑い環境で起こる障害の総称で、その中で
『熱失神』 『熱疲労』 『熱けいれん』 『熱射病』 の4種類に分かれます。
私は、この暑い時期になると1人の少年のことを思い出します。私が2年前まだ千葉に住んでいた頃、東京のY君(堀越高校のエース)がいました。彼は非常に礼儀正しく、どなたにも挨拶をし、そして強力なサーブとストロークで将来性豊かな選手でした。何度も私が教えていたジュニアが対戦し、熱い戦いをしていました。
そのY君が関東ジュニア終了後、インターハイ・全日本ジュニアに向けて学校で練習していた時です。練習後、クールダウン中のランニングで突然倒れて意識不明の状態になりました。必死の救急処置も彼には届かなくそのまま帰らぬ人となってしまいました。選手同士は、ライバルであり、友達でもありましたので、教え子も大変ショックを受け、また、Y君所属クラブのコーチ達も大変辛い悲しみを乗り越えるのに必死でした。その衝撃は、その後のインターハイ・全日本ジュニアでも選手ミィーティングで選手に伝えられ、熱中症についての恐ろしさ・怖さを改めて知らされました。
また、その時の悲壮な思いの堀越メンバーの戦いが今でも胸に焼き付いています。
Y君のご冥福を心よりお祈り致します。
すみません悲しい話になりまして・・・どんな元気な人でも、暑さに強い人でも、どんな人にも起こりうる症状ですので、簡単に記載していきます。
『熱射病』
体温上昇のため中枢機能に異常をきたし、意識障害(応答が鈍く、言動がおかしい)が特徴です。また、頭痛、吐き気、めまいなどもみられ、脳、心臓、肺、腎臓などの臓器の血管がつまり合併症を起こしやすく死亡率が一番高い症状です。
『熱疲労』
大量の汗をかき、水分補給が追いつかない状態で、脱水がおこります。症状は、脱力感、倦怠感、めまい、吐き気、頭痛などです。
『熱失神』
皮膚血管の拡張により、血液の低下、脳血流が減少し、めまい、失神がみられます。顔面蒼白、呼吸回数の増加、脈は速く弱くなります。
『熱けいれん』
大量の汗をかき、水分を補給し血液の塩分濃度が低下した時に痛みを伴った足、腕、腹部のけいれんが起こります。
<救急処置について>
涼しい場所で、衣服を緩め足を高くし水分補給をします。これで通常は回復に向かっていきますが、頸部、脇下、鼠径部(ももの付け根)にある大きい血管を直接冷したり、手足の抹消からマッサージをするのも効果的です。 あとは、水分を体に吹きかけたり、濡れタオルで体をふくことも大事ですね。
また、熱けいれんに関しては、生理食塩水を補給すれば回復し、熱射病に関しては、直ちに病院に行く必要があります。7年前の全日本ジュニアでチェンジコートで動けなくなった教え子が意識障害が起こり、担架で運ばれ病院に直行した事もありました。幸い命に別状はありませんでした。
とにかく、試合では勝ち負けもありますが、無理はしないでほしいものです。命あってのテニスですから・・・すみません長文になってしまいました。
by Saito
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